Last Updated on 2024年11月5日 by mhci
日常生活の大切な場面で登場する「印鑑(はんこ)」。
欧米人のサインと同じく、書面の内容に同意したことや、書面自体を自分が作成したことを証明するために押されるものです。
そんな大切なはんこですが、普段ははんこその物には特に何も感じていない人が多いのではないでしょうか。
しかし、はんこは歴史も長く、生活に密着したものであるため豆知識や雑学がとても多いのです。
というわけで、意外と知られていないはんこにまつわるトリビアをいくつかご紹介していきましょう。
まず一つ目は「シャチハタはなぜ契約書などで使用できないのか?」です。
朱肉がなくても使える便利なシャチハタですが、実は実印や銀行印としては使うことができません。
これはシャチハタははんこではなく正確にはゴム印であり、強く押すと少しだけ形が変形してしまう可能性があるからです。
印影が変わってしまっては押す意味がありませんからね。
シャチハタは大切な場面では使うことが許されていないのです。
二つ目は「個人では角印を印鑑登録できないの?」です。
はんこといえば丸型、ほとんどの人がそう思っていると思いますが、会社印などでは四角のはんこ(角印)も普通に見かけますね。
この角印を個人で実印として使うことはできないのでしょうか。
細かなルールは自治体によって違うのですが、結論的には「登録可能」です。
印影が鮮明で、1つの辺が8ミリから25ミリ以内であれば基本的には実印とすることが出来るのです。
三つ目は「押印と捺印は違うの?」です。
これは私も常々疑問に思っていた事なのですが、答えは「意味としては同じ。但し押印を使うべし」なんです。
捺印の捺という字は常用外漢字なので、原則として「押印」で統一した方が良いとのことです。
最後の四つ目は「はんこと印鑑は違うの?」です。
当記事でも便宜上「はんこ」と「印鑑」は同じ意味の言葉として扱っていますが、本来は印鑑とは「はんこを押した印影」の意味なのです。
たしかに、役所に届ける「印鑑登録」はあくまでも印影を届けているだけですよね。
とても細かい話ではありますが、これらはんこの豆知識、是非覚えておいてくださいね。